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トリプルプレイ助悪郎

トリプルプレイ助悪郎 (講談社ノベルス ニJ- 19) トリプルプレイ助悪郎 (講談社ノベルス ニJ- 19)
西尾 維新 (2007/08)
講談社

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というわけで、遅ればせながら読了。
今回はかなり西尾節が出てますね。
続きに感想です。


前作とはまた違った味を魅せているJDCトリビュート。
これだけ「や…やられたー!」的な作品は久しぶりですね。
具体的にいうと、森博嗣の『恋恋連歩の演習』以来ですかねぇ。
去年の冬の話ですが。


帯には、

裏腹亭で
始まった惨劇――。
稀代の大泥棒に盗まれた
ものは!?

…とありましたが、最初に思ったのが、
『裏腹亭』!?なんだそのいかにも殺人事件が起こりそうな名称は!
などと思ったりもしたものですが、そういう伏線ですね…。
西尾先生のやることにはすべて意味があることをいつも忘れかけてしまいます。

そして内容ですが、
これほどに、読者にからんでくる『本格』はないですよね。
誰が登場人物で誰が読者なのか。
読んでいる本人も小説の中に入ってしまったような、そんな錯覚を覚えました。

まず、冒頭部分。

『小説』というものを未だかつて見たことがない。

ごめんなさい。
意味が理解できません。

西尾先生の哲学は、毎回本当に理解するのに時間がかります。
例えば零崎の習性。
何も選択しない感覚。
世界を終わらせる執念。
他にも挙げ切れないほど、西尾哲学は存在しますが、
今回のは特にそうです。
まぁこれが後々の伏線になってくるとはいっても、
読み終わった今でさえ、理解に苦しみます。
まぁ、そこが西尾ファンを止められない要因なんですけどね…。

そして、髑髏畑百足。偏執狂。
誤植の無い作家。
誤植って、案外あるものなんですよね。
例えば、我が愛しの小説家西尾維新先生でも、
誤植をします。
懐かしき戯言シリーズ。
その6作目『ネコソギラジカル 赤き制裁 vs 橙なる種』
の354ページの下段の9行目。

美空ちゃんは既に立ち上がって、

…美空ちゃんって誰だよ!
ってなこともよくあるもんで。
だから、小説の推敲って思ってるよりも大変なんですね。

そして、事件が起きて、その事件を探偵が解決する。
多少…いやかなり驚きの展開でしたが、そこは割愛します。

そして、終章。
そこで、私はふと思ったのですが、
この作品において、トリプルプレイ助悪郎こと刑部山茶花は、
『泥棒』としての理念を明かしていないのです。
例えば…といっても乱歩なんて読んでないので泥棒の心理を語ることなんて出来ませんが、
例えばアニメの『ルパン三世』。
彼は盗むという行為にルパンなりの美学を持っています。
泥棒だけじゃなく、今回の百足も百足なりの小説家像を持っていたし、
海藤も海藤なりに探偵としての理念をもっていましたが、
刑部は百足の作品を盗むにあたって、
どのような想いを馳せながら行為に及んだんでしょうか。
いくらあのような結果に終わろうとも、彼なりの思いがあったはずです。
もしかしたらその思いを見抜くことこそが、
この作品の本当の解答なのかもしれません。

| JDCトリビュート | 21:04 | comments:0 | trackbacks:0 | TOP↑

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