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【感想】猫物語(黒)

猫物語 (黒) (講談社BOX)猫物語 (黒) (講談社BOX)
(2010/07/29)
西尾 維新

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風邪ひいて4日ほどダウンしていましたが、ふっかぁつ!
代償に8キロほど体重が減りましたが、まぁひたぎに比べれば・・・。
お腹の中すっからかんですけれど、眠れない時間を使っては、
猫黒でエナジードレインしていたのでだいじょーぶなわけあるかー。
まぁ徐々に食べていきましょう。

続きに感想です。


【ギャグパート80ページ】
 今回は偽物語とは構成を変えて、ギャグとシリアスをほぼ完全に分離。その相手が月火になるであろうことは割と容易に予想がつきましたけれど。その内容がこんなバカっぽくなるとまでは・・・やはり予想がつきましたwパンツについて、見開き何ページにもわたる激論を交わす兄妹がいてたまるかw
 あと、声優ネタが出てきたのは今回が初ですかね。井口裕香さんを引き合いに出す前に、伏線として(?)化物語とはなんら関係の無い釘宮理恵さんが出てくるのだから驚きました。強いてこじつけるなら、アイドルマスターの水瀬伊織として千石撫子の恋愛サーキュレーションをカヴァーするという中途半端な関連性がありますけれどね。
 ギャグパートの中の本題、『人を好きかどうかの判断は、どうやってつければいいのか』ですが・・・。これを妹に相談する兄って・・・。対象が兄だったとしても姉だったとしても、同じリアクションを返されそうな残念さです。当然というか、月火には一蹴されてしまいましたが、例えばこれが翼に対して相談していたのなら、どんな結末を生んでいたのかが気になりました。すなわち、正しい答えを得ることができていた時です。まぁそれに思い至ったのは最後まで読み終えた後ですけれど。Hさんについての相談なのだから、翼に相談するという仮定がそもそも成り立たないのですがね。成り立たないからこそ、翼がどういう行動に出るのかは見てみたかったかも。

【頬のガーゼ】
 化物語のつばさキャットで何度と無く読んだあのシーン。あのシーンの詳細。視点が変わったわけでもないのに、少し内容が加味されるだけで全然感じ方や見方が変わってくるものですね。「私は私だから――殴られても仕方がないんだ」など、ここだけではないですが、猫物語は羽川からとうてい出てくることのないような言葉をいくつも聞くことができて新鮮ですが、翼が喋れば喋るほどに、心苦しい。他人の家庭事情というものは、殺伐としていようといなかろうと、案外そういうものなのかもしれませんけれど、翼のは無条件で痛いです。でも、章の終わりがあれでよかったです。あんな終わり方でも、です。救いが無いのは傷物語だけで十分ですよ。

【吸血鬼ちゃん&障り猫】
 時系列がめちゃくちゃなので、今回はどう処理するのだろうと気になっていましたが、ヘンなところで喋らせましたねw偽ネタをここでやるなっちゅに。時系列で読んだ人はポカーンな上に、化上→化下→偽上→偽下まで読んでようやく、ああこのネタかっ・・・て忘ちゃいますわw
 ちなみにミスタードーナツの伏線・・・というか、別に伏線とも思っていなかったものが突然回収されていました。もともとは妹たちに対するおみやげだったとは・・・。何がどう転んで好物になるかなんて分からないものですね。もうそろそろ本当にミスドとコラボしてほしいところですね。私は甘いものは少し苦手ですが、チョコリングは大好きで、お腹の容量の限りはいくらでも食べられます。
 障り猫は、始めて忍野からちゃんとした説明。化ではきちんとした説明が無かったため、ブラック羽川=障り猫という認識になってしまっていましたが、当然「それは尾っぽの無い銀色の猫じゃなかっただろうね?」という伏線が生きてくるので、ちゃんとした裏設定がありました。とはいっても、思いのほか普通の怪異だったので、ここは忍野の言うとおり、翼に憑いたというのが問題だったわけですね。これも西尾維新オリジナルの怪異なんでしょうけれど、怪異辞典的なものが欲しくなってきました。自分で勝手に考えてみるかな・・・。

【忍野の敗北】
 こればっかりは、正直驚いたというか、忍野ってチートキャラだと勝手に思い込んでいました。化物語中最強みたいな。確かに、傷のときも一回ミスしていましたけれど、あれは翼というイレギュラーが紛れ込んできたのが原因ですし、なでこスネイクの時は、暦の説明不足ですし。でも、そういうわけではなかった。最強なのは揺ぎ無いんでしょうけれどね。ただ、最強とは別に、例外が存在していて、それが羽川翼であったというだけ。化物語でもひたぎが言っていましたけれど、存在している次元が違うわけですよね。とはいえ、負け知らずの例外キャラよりは、負けても負けても何度でも何度でも立ち向かうキャラの方が、人として魅力的ではあるので、忍野の株がまた上がりました。

【人格】
 今回の話の肝。起承転結の転にあたる部分。障り猫として、今まで行なってきた悪行、悪戯、悪事、悪巧・・・。どれもこれも、羽川翼の――障り猫ではなくあくまで羽川翼の意思によって行われてきたことだったという、真実。至極シンプルで分かりやすい、これを知ってからもう一回この話を読み返してみれば、いろいろ合点はいくかもしれません。納得できるかもしれません。でも、認めたくないという思いは出てきてしまいますね。羽川翼という女の子は、いつでも正しくて、どこまでも本物だから。そういうキャラ設定だから。ここでの翼の言葉を聞くのは辛いものがありました。正論以外の言葉を吐かなければならない羽川翼を見るのは心苦しい。『言論の自由』って、彼女みたいな人間にとっては逆に足枷のような気がします。いっそ規制してくれた方が楽なのに。
 『死んじゃえ』は、久々に西尾先生の本領発揮・・・いやいや、いつも本領発揮は見せていただいていますが、西尾節っぽいものを垣間見れた気がします。特に同じ言葉の繰り返しは、遡ること刀語の第三巻あたりまでになりますか?その後にあったらごめんなさいですけれど。でもまぁ、最近のめだかボックスの江迎怒江が中々印象的だったので、それでプラマイゼロな感もあります。
 そして決着。『心渡』を身体に仕込んだ暦の上半身を、ブラック羽川がぶっ飛ばすことで分離。反射的に翼の身体を乗っ取ろうとする障り猫を、名も鳴き吸血鬼が――彼女が吸い尽くし、エンド。この流れはつばさキャットでも聞いていたものだったので、それ自体には驚きはありませんでしたが、その過程が良すぎた!!!彼女が喋った!あれから1ヶ月。まだ暦のことを『従僕』と呼び、高慢ちきな態度は相変わらず、でも優しいところもやっぱり相変わらずな彼女が、人間を――それもあの春休みの惨劇を、無意識に演出した翼を救う。ここだけはとにかく早く映像でも、絵でもいいから見てみたい。果たして何年後になるのやら。でも絶対にここまでは映像化してもらわないと困ります。期待しておきます。

後日談の部分は・・・そうですね。確かにここまでやってくれた彼女に、名前くらい与えてやるというのは当然でしょう。お礼に殺してやる・・・ほどではなかったでしょうけれど。ブラック羽川もこの時に命名。新しい怪異ですか。この調子だと、今までにもいくつもの新しい怪異に名前をつけていそうな忍野ですが、果たしてどんなネーミングセンスだったのやら。そして暦の言う、『家族』。今回のタイトルである『つばさファミリー』につながる台詞ですが、「家族という名の妖怪に憑かれていた」という言葉。昨今では、モンスターペアレンツ――なんて言葉が横行していますが、そういう話ではなく、他所に影響を与えない。その中だけで解決している家族関係。それこそが、今回の怪異。今回だけではありませんけれどね。ひたぎの母親。真宵の両親の離婚。駿河の母と祖父母。あと強いて言うならば、キスショットと暦の主従関係も・・・ですかね。強靭な絆であるがゆえに、深い深い溝を生む。今回のはその最たる例です。私は家族とは別にそういった溝はなく・・・って、もしかしたら私だけがそう思っているだけだったり・・・とかついついネガティブなことを考えてしまいますが、今回も風邪をひいている私によくしてくれましたし、きっと大丈夫。そういうなんとなく曖昧な何かを、強く感受できるのが、家族という関係の特権だと考えています。

ちなみにちなみに、今回の最後の最後の最後。『失恋した』で締めればいいものを、わざわざその後に『僕は階段を昇る』という一文をどうしていれたのか、たしかコレを読み終えたときはまだ39度台の熱があったので頭が回りませんでしたが、今考えるとなるほど、化物語につなげているわけですね。こういうのは時系列シャッフル作品の醍醐味です。猫物語(白)。傾物語。花物語。囮物語。鬼物語。恋物語。あと六作品。どんなラストを飾ってくれるのか、楽しみです。

| 物語シリーズ | 01:51 | comments:14 | trackbacks:0 | TOP↑

COMMENT

祝、復活!

復活、おめでとうございます!まだ本調子ではないと思われますので、ゆっくりと休んだ方が良いっすよ~
感想としては、阿良々木暦と羽川翼は二人とも救われない過去を持っている者同士という訳ですが、暦には真っ当な両親がいるのにいっこうに話に関わって来ないのが気になりますね。さすがにつばさのように関係が冷え切っているって事は無いんでしょうし、西尾作品には供犠創嗣や六何我樹丸など随分な個性を持った親もいるのでカッコイイ登場を期待します。 /名前は「阿良々木遊賀」(ゆうが)「阿良々木惟積」(いせき)みたいな感じで/
でも今回出た「祖父」が登場という可能性は…ないですねw

| 五十四 崎 | 2010/08/01 10:00 | URL |

偽で暦の妹達に対する奇行っぷりが十分出ていた気がするんですけど
それ以前にこんなことやっていたんですねww
さすがこういうことだけ躊躇ないです。暦さん。

疑問なんですけど 西尾先生はドーナッツが好きなんですかね? あのドジ女医もやたらドーナッツを交渉条件しててモグモグしていたと覚えているんですが

| シェーリング | 2010/08/01 14:01 | URL |

Re:

> 五十四 崎様
ありがとうございますっ。
バイトしばらく休んじゃったので、今日から頑張りますけどねー。
親の名前予想はいいですねー。子供たちと名前をつなげて、
太陰暦や太陽暦、グレゴリオ暦などからとってみたいところです。

> シェーリング様
そう、それなんですよね。私も彼女を思い出しました。
だから、ボチボチコラボすべきじゃないかなーと。
ううん・・・でもそういうのを積極的にやってるのは、
過去を見てみてもピザハットくらいですし・・・難しそうです。

| 管理人 | 2010/08/01 14:27 | URL |

002の冒頭にあった、「後日談、今回のオチ」はどう解釈しますか?

| 名無し | 2010/08/01 18:26 | URL |

Re: タイトルなし

> 名無し様
そもそも、ファイアーシスターズは、
『後日談』にしか登場してないんですよね。キャラ付けかな?
偽物語は、作品自体が後日談という位置づけだったので、
最後の後日談というか~以外にも登場していましたが、
今回の話は違うので、偽物語で活躍できなかった月火を、
喋らせるのならここだろうという西尾先生の粋な計らいかと。
・・・・・・当然、後付けの解釈です。

| 管理人 | 2010/08/02 01:12 | URL |

『猫物語(白)』

講談社BOXの西尾さんのコメントに
《そう言えば『猫物語(白)』は十月発売と謳ってますけど絶対無理。》
って書いてありましたね
忙しいとは思いますが頑張っていただきたいです(笑)

| アサリ | 2010/08/02 22:40 | URL | ≫ EDIT

Re: 『猫物語(白)』

> アサリ様
いっそこう言ってもらえた方が、実は気が楽ですけどねw
出す出す詐欺は、もうコリゴリです。

| 管理人 | 2010/08/03 00:34 | URL |

いやー、やっぱり最高でしたね、猫物語。
こんなに面白い物語を読んだのは傷物語以来ですね!!
傷物語は本読んでてはじめて泣いた作品でしたが
猫物語は読んでてはじめてぶるっちゃった作品でしたね
怖い怖い羽川超怖い、漏らすかと思いました
怖くて悲しくて酷くて優しくてエロくてカッコイイ物語でした!!

| キスショット・アセロラオリオン・ハートアンダーブレードの眷属 | 2010/08/03 00:40 | URL |

Re: タイトルなし

> キスショット・アセロラオリオン・ハートアンダーブレードの眷属様
おや、偽物語は・・・まぁ、あれは好みが分かれますからね。
ぶるっちゃったのは同意です。
傷物語の、決別の後の体育用具倉庫での暦の葛藤のような感じが、
ギャグパート終了後ずっとつづいているような感覚でした。
こうなる覚悟はしていましたけれどね。うん、良い物語だった!

| 管理人 | 2010/08/03 01:02 | URL |

羽川の家庭事情はつばさキャットなんかをよんである程度想
していましたけど想像のはるか上をいった感じでした。
友達の家がこんなんだったらとか考えたら怖いです。

| BSDK | 2010/08/03 02:10 | URL |

Re: タイトルなし

> BSDK様
友人の家庭というのは、あまり干渉したくないものですけれど、
それって、無意識にこうなってしまうことを避けているんじゃないかと思います。
こんなことを知って、格好悪くも対応できる人間なんて、
やっぱ阿良々木暦くらいのものですよ。
忍野風に言わせてもらえれば気持ちが悪い。
もちろん、双方に同情はしますけれどね。

| 管理人 | 2010/08/03 23:26 | URL |

あと六冊とも限りません。
猫物語(白)以外の五冊が一冊で構成されてるとはいえないのですから。

| 他の誰でもない“僕” | 2010/08/07 02:02 | URL |

Re: タイトルなし

> 他の誰でもない“僕”様
冗談抜きで、小学生が社会人になれるほどの期間やりそうで怖い・・・。

| 管理人 | 2010/08/07 10:28 | URL |

西尾さんの物語はやっぱりいいですね。
素晴らしい作品を読み終わるとすごく楽しくて満たされます。

ただ僕だけでしょうか?
物語に入り込みすすぎて、読み終えた途端にとても寂しくなります。
もう、みんなの会話が聞けなくなるのかと思うと・・・

そんなのも含めて楽しいのですが、最終巻(恋物語)?のあと気持ちを持ち直せるか心配です。

| 名無し | 2011/11/25 23:50 | URL |















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